プロフィールおかわりVol.15

ミュープランニング&オペレーターズ。サントリーが株主のこの会社は店舗デザイン・設計・プロディースなどを得意とし自社でも直営店舗を展開していました。流行りや傾向を実店舗で計っていくことが会社の使命でもあったので、直営店舗は同じお店は2店舗となく(基本的に)単店舗でそれぞれのコンセプト・形態のお店を展開してました。東京都心を中心に青山・表参道・六本木・渋谷・新宿・池袋・お台場などにお店はありました。私は西新宿のセンタービルの地下1Fの飲食店街にあった「東京キッチン」に就職をなりました。と言っても私はこの「東京キッチン」に直接面接に行き。パートとして採用していただき社員採用となったのは確か半年後だったと思います。会社がどんなことをしているかもほかにどんなお店を展開しているかも知りませんでした。そのことを知ったのは入社して2年目あたりだったと思います。

 

 この「東京キッチン」いまはありません、、、寂しいことに、、、。どんなお店だったかというと、形態はCafé居酒屋と言った感じでランチは1000円くらいのビジネスランチと600円くらいのお弁当を提供。夜は一品メニューの居酒屋って感じ。客単価は4000~8000円くらいかな??お店のコンセプトは有機野菜を使った野菜をふんだんに使った健康志向のお店でしたランチもサラダたっぷりのメニューでご飯・スープ・メイン・ドリンクで1000円。メインは5種類くらいあって「ミートサラダLUNCH」(牛バラ肉をいためたものをお皿一杯のサラダの上にちょこんとのせて酸味のきいたパンチのあるドレッシングをたっぷりかけた感じ)・「大判唐揚げLAUNCH」(鶏もも肉を一枚そのまま唐揚げにしてサラダの上にカットしてのせて葱ソースをたっぷりかけた感じ、葱ソースは油淋鶏みたいな感じ)・「20種野菜のシノワサラダLUNCH」(20種類の野菜の千切りをピーナッツバターをフレンチドレッシングを合わせた濃厚な甘いドレッシングレ和えてお皿にドバっと、デリカを2種類添えてパンとスープ。みたいな感じ)・「豆腐ハンバーグLUNCH」(豆腐と鶏の挽肉のハンバーグに目玉焼きをのせてコッテリ照り焼きソースとサラダみたいな感じ)だいたいこんな感じのランチ内容にお弁当もやってました。その当時としては有機野菜って響きとか店内の明るい木を使った感じとかが新しくてOLさんもおじさんも健康志向の流れに乗ってご来店って感じだったのだと思います。私はこのお店にキッチンスタッフとして採用していただきましたから、料理人としてのリスタートがこの「東京キッチン」だったわけです。どうでもいいことですが、このお店のスタイルは完全オープンキッチンでキッチンスタッフはキャップかバンダナをするってことになってて、私はバンダナを巻いて仕事をしていましたが、髪の毛が硬く帽子などの被り物が昔から嫌いだったので私はこの時、「坊主」にしました(笑)。バンダナしたくないから坊主にしました。先輩のサービススタッフからは「いや、、、バンダナはスタイルだから、、、坊主だからいいってわけじゃないと思うんだけど、、、」みたいに言われたりしましたが、さすがにバンダナしたくないがために坊主になった私の熱意を感じてくださり、みなさん黙認してくれました。

 完全にビジネスマンがターゲットのお店でしたからお店の休みも日曜日でしたし土曜日はあけててもそんなに忙しくはなくゆったりとしてました。この「東京キッチン」では移動の辞令が来るまでの3年間お世話になりたくさんの学びと出会いが出来ました。でも、、なんだかこの当時を思い出すとなんだか自分が情けなくなったりします。ものすごくいい環境で働かせていただいていたとおもいますし、先輩や仲間にもほんとに恵まれてたと思うのですが、その当時私はそのことを自覚してなかった。あんなにいいお店だったのに、売り上げは右肩下がり、その原因には大きく自分の力不足が原因としてあった、でもそのことを自覚してない気付けなかった、、この時の私はたぶん自分の「手もと」しか見てなかったんだと思う。もったいない、、、あぁ、、もったいない。