プロフィールおかわりVol.17

素敵なお店との出会い。というか素敵な人との出会いがあったお店との出会い。東京キッチンで調理をしていたころ、お酒の味もだんだんと覚え、仕事終わりには飲みに行くことが多くなっていました。日曜日休みのお店でしたから、土曜日の営業が終わり片づけを終えた後はよくお店のみんなで飲みにも言ってましたし、平日でも一人で飲みに出ることもありました。そんなある日、新宿の南口からとほ2.3分の所にある「ビールバー」を見つけました。正確には見つけたというか知り合いにおすすめしてもらったお店。その名は「ビリーバリュースビアバー」通称ビリー。

 何回か通うようになってからは、お店に入るときには「お帰り~」とか「お疲れ様~」とむかえてくれる、そのお店はサービスの大切な部分を教えてもらっていたと思う。「あ~今日も行きたい」そう思えるお店。わたしは友達と一緒に行ったりはしなくて一人でカウンターに座り、スタッフや隣に座った常連さんとの会話が何だか楽しかった。泥酔してまともに帰れなくなることもしょっちゅうあったし、次の日会社に迷惑をかけたこともあった、、、すみませんでした。でもとにかく、あのお店は、大学にはいかず、高校でも青春って時間を作らなかった私にとって、なんだか青春だった。稼いだお金で飲む。そのことが楽しかったのかもしれない。そして何よりお店とスタッフと飲み仲間が大好きだった。「おかえり~」って言ってもらえるのが幸せだった。いまでも思うのはお店はやっぱり人間関係があって商品があるんだと思う。だってその方がぜったい楽しい!お互いに。ある時には、お店の閉店時間を過ぎて私と常連の友達と店長と三人になって、このままお店閉めたら、熱海に温泉はいってこようか??ってめちゃくちゃなノリになって、小田急ロマンスカーにのり、ビールを飲み、昼から温泉に入り、休憩所で仮眠して夕方に帰ってきてまた仕事(私もその時東京キッチンから移動して夜のバー業態で働いていたので)って思い出も作ったり、スタッフの送別会には丸坊主にしてやめるスタッフの名前を剃り残してみたり、泥酔して伊勢丹店の脇の出入り口で寝ていたら財布なくしてみたり、、もう、、、忘れられない思い出が詰まっている。