五感って聞いたことありますよね
- 視覚 (shikaku) - vision
- 聴覚 (choukaku) - hearing
- 嗅覚 (kyuukaku) - smell
- 味覚 (mikaku) - taste
- 触覚 (shokkaku) - touch
料理は五感を使って楽しむものなので
作り手はそこを意識して作ります
たとえば
「肉じゃが」を例に説明します
視覚:器も含めて「見た目」からくる「美味しそう」と思わせる色艶。料理の第一印象としてとても大切なポジションになります。煮込み具合、醬油、味醂の甘辛照り具合などなど、見た目から一口目までの時間が、期待値を最高潮にさせます
聴覚:鉄板でジュウジュウと音を立てて出てくるステーキだけではなく肉じゃがにも「静寂」という音があるのです。もちろん、作り手の説明や飲食店であればBGMや仲間との会話もお料理をたのしみ、引き立てる大切な要素です。無音で食べる料理はビックルするくらい味気ないのです。
嗅覚:視覚と同様料理のファーストインパクトとして重要な役割が「香り」です
しかも「香り」は食べている時、食べ終わった時と続き、また変化しと食事にずっと寄り添う存在です。作り手としては最も気を遣う五感といっても過言ではないでしょう。お肉の動物性の力強い香りを日本人が安心する甘辛な香りが包み、さらにジャガイモの大地のやさしさがたまりませんね。
味覚:言わずと知れた「味」「食」そのもの。味覚にはさらに「五味」と呼ばれる分類があり「塩味・酸味・甘味・苦味・旨味」などで表現されます。いわゆる「舌」で感知する食のど真ん中でしょう。
見た目からも香からも膨らんだ期待を一身に背負って初めて口に入った時に感じる、答え合わせ。正解であるもよし、いい意味で期待を裏切られるのもよし。みんなが知っている肉じゃがではそんな楽しみ方もあるでしょう。
触覚:おもに「手」と「口」で感じる感触。ハンバーガーやおにぎりなどのように直接料理を手で触れるときはもちろん、箸やナイフフォークから伝わる「硬さ、柔らかさ、なめらかさ」などなど、手(皮膚)から感じる情報はお料理を楽しむための大切な要素です。さらに口に運んだ時に「歯ごたえ」「喉越し」などは、料理との身体のふれあいと言えるでしょう。
箸でつかんだときにジャガイモの柔らかさ、もろさを感じ、口に運ぶまでの期待をさらに盛り上げてくれます。口に入れゆっくりと優しくかみしめた時に感じるお肉のジューシーな食感とジャガイモのホロホロ感、、糸こんにゃくが入っていたなら弾力とつるっとした、食感。楽しくてたまりません。
なんで肉じゃがで例えたのかはわかりませんが
「作り手」はそんな「食べて」の五感を通して感じるストーリーをイメージして作ります。それは誰かの為でもいいですし、まず
自分の為でいいのです。
自分が食べたいと思う料理は
きっと誰かもおいしいと思ってくれます
※写真は「ガストリック」
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